AFO NEWS!
ここでは、ジ・アースやアトランティスで行われているイベント事やお知らせをNPCたちが紹介しています。
毎回2人のNPCが皆様のお相手をするのですが・・・・・まれにゲストが乱入する事も?!

現在第5回掲載中!
テーマは「風雲急を告げる京都に、強く平和を願う気持ちがあった…」
(05月14日公開)
安祥 神皇
 ジャパンを統べる現在の神皇。
 大きな実権はないが、少年の成長は早く、
 その存在感は確実に増している。
 心の優しい人物であり、行動力もあるため、
 このまま成長すれば名君になるであろうと期待されている。
弓削 是雄(京都冒険者ギルドマスター)

 京都冒険者ギルドのギルドマスターを務める。

 比叡山の騒乱においては、ギルドとしては中立を保ち、
 各陣営で動いている冒険者たちの共通の窓口となっている。

「比叡山が武装解除に応じず、あくまで都の指揮下に入る事を拒むなら討伐せよ」
 安祥神皇の勅命を大義名分として、平織虎長は比叡山を包囲した。
 しかし、安祥神皇の心中とは‥‥?



陛下、お召しにより、京都冒険者ギルドマスター・弓削 是雄、参上いたしました。

弓削、ようきてくれたの。

この度のお召し、やはり比叡山のことでございますか?

そうだ。余が出した勅命の内容についてはすでに知っておろう。
はい、存じております。
「比叡山が武装解除に応じず、あくまで都の指揮下に入る事を拒むなら討伐せよ」
との仰せにございます。
その通りじゃ。
しかし、余は争いを好まぬ。
争いにより民草はもとより、忠義の士、有智の僧が傷つき倒れることは悲しきことぞ。
仰せのとおりにございます。
しかしながら、この度の騒乱では冒険者ギルドは中立の立場故に、どこまでお力添えできるものか。
それは仕方無きこと。
気にやむことはない。
しかし、冒険者たちに余の考えを伝えることくらいはできよう?
はっ。
それはもちろんでございます。
陛下のお考えとはいかなるものでございますか?
冒険者たちからも、延暦寺に降服を勧めてほしいのだ。
余の発した勅は「比叡山が武装解除に応じず」ば「これを討伐せよ」というものだ。
問答無用で「討伐せよ」と言うにあらず故、和睦がなれば合戦は回避できよう。
御意、確かに承ってございます。
しかし、平織様はこのことをご承知なのでしょうか?
陛下と平織様の間にいらぬ波風を立てるのは‥‥。
かの者は忠義者である。また、決して戦そのものを目的とする粗野な者でもない。
和睦がなれば、目的を果たせる故、心配はなかろう。
それに、これは命令ではない。余の気持ちを伝えるというだけのこと。
いや、たとえ余の身に危険が迫ろうとも、民草が苦しむ姿を見過ごすことはできぬのだ。

そのお志、ご立派でございます。陛下。

余には直臣というべき家来が少ない。そのぶん、冒険者たちの力と志に期待しておる。
彼らもまた平和を望む者たちであると。
現に余に建白をしにきた冒険者もいる。
かしこまりました。
ギルドとしてお手伝いすることは出来ませぬが、陛下の御心を冒険者たちに伝えたならば、必ずや賛同する者はあらわれることでしょう。 もちろん、すべての冒険者がとは申せませぬが。
弓削が請け負ってくれるなら、心強いことだ。
戦にならば、多くの犠牲がでる。余はそうはなってほしくないのだ。
この気持ち、しかと伝えてほしい。




かくして、ギルドマスターを通じて、安祥神皇の心中が冒険者たちに伝えられた。
この安祥神皇の呼びかけに対して、平織虎長は公式には何も語っていない。
安祥神皇の呼びかけは非公式なものであるし、虎長が奉じる勅命になんら矛盾するものではなかったからである。



――――FIN