それゆけ、オーストラリア探検隊!
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■クエストシナリオ
担当:姫野里美
対応レベル:‐
難易度:‐
成功報酬:-
参加人数:17人
サポート参加人数:-人
冒険期間:2007年02月01日 〜2007年02月31日
エリア:オーストラリア
リプレイ公開日:-
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●リプレイ本文
●水没遺跡に残されたモノ
月道を潜り抜け、ロシア王国公立探索隊の名の下に、オーストラリアへと叩き送られた冒険者達は、荷物を運び込み、まず一通りの情報収集を進める事にした。
「しかし、壮大な遺跡だな」
まったくの素人目線で、そう言う東雲辰巳(ea8110)。見れば、遺跡を中央に配し、その周囲に溢れた水が、湖を形成している。そこへいたる道筋にも、沼がいくつもあり岩壁が、ところどころに水没していた。
「さっき、上空から見た時に見つけた。半分水没しているが、全体のイメージは教会っぽいだろ?」
ゼファー・ハノーヴァー(ea0664)が、フライングブルームを片手にそう言った。本当は、セブンリーグブーツでの移動を考えていたのだが、この位置では、ブルームの方が良いと判断したのだ。
「すごい、物凄く広いわ‥‥。これ‥‥開拓には、時間がかかりそうだわ‥‥」
親戚によく似た話し方で、広がる景色を見入っているセラフィーナ・クラウディオス(eb0901)。それを見る限り、ブーツは遠くへの移動に使った方が良さそうだ。確かにブーツは、元々2日以上歩く時でないと、効果は薄いのだから。
「材質は石か。どこから運んだんだろう」
東雲がこんこんっと近くの壁を叩いてそう言う。と、セラがこう説明してくれた。
「そこのものかは分からないけど、ここからだと、北に山脈があって。あと、川を下った先に、塩の大地と大きな山脈があるそうよ」
集落で話を聞いたらしい。もっとも、北の山脈まで一週間はかかり、塩の大地までは一ヶ月、さらにその先の山脈までは、アリススプリングスから二ヶ月かかるそうだ。
「それにしても‥‥。あれどうする?」
「近づかなければ大丈夫だって、村の人が言ってました。だから、こっそり潜ろうと思います」
イディア・スカイライト(ec0204)の問いに、そう応えるキリル・アザロフ(ec0231)。見れば、湖の中には、巨大なブロントザウルスが水浴び中。時折、こちらに首を向けて、なにやら興味深そうに小首をかしげている。
「さて、それでは始めましょうか。バルドス、潜っておいで」
そのイディアが記録をとる中、ゼルス・ウィンディ(ea1661)はペットのシェルドラゴンに、合図を送る。
「ああ、神聖王国ムゥ。古代に滅んだとされる伝説の王国ですか。ウィザードとして、何より考古学者として血が騒ぎますね。さてさて、どんな古代の記録が残されているやら‥‥」
わくわくした表情で、GO! と示す彼。と、バルドスくんは、こくんと頷いて、じゃぼじゃぼと湖の中に入って行った。
「我々は、バルドスくんが潜れない所を目指すとしよう」
ウォーターダイブが使えるゼファーとキリルは、上着を脱いで、そのまま湖の中に入る事にしたようだ。
「何か恥ずかしいな‥‥。えっと、あの、余り見ないでくださるとうれしいです」
服を脱ぎ、腰布を巻くキリル、若い女性が2人もいるので、頬を真っ赤に染めている。くすっと笑うパープル女史と、気を使って後ろを向くセラ。普通は逆だろと言うのは、二人とも頭の隅にも置いていない。
こうして、湖へ入ると、そこにはちょっと変わった光景が広がっていた。水中を海老のような生き物が無数に泳ぎまわり、魚の代わりに、貝にイカの足が生えたような生き物が泳いでいる。その中を、体長2mはあろうかという、羽が付いたフナムシみたいな生き物が、迫ってきた。
(「こ、こっちきましたっ!」)
(「あの海老みたいな奴は、肉食らしいな。あそこへ逃げ込め!」)
手振りでキリルがそう伝えると、ゼファーは遺跡へ続く入り口を指し示した。がきんがきんと顎を打ち鳴らすその羽フナムシは、魚と同じだけのスピードで、こちらへと向かってくる。
「な、何とか回避出来ましたね」
「どうも、下にいた奴が目的だったらしいな」
あわてて水面から這い上がり、遺跡の中へ転がり込むと、その羽フナムシみたいな生き物は、沢山泳いでいた海老みたいな生き物を加えて、深みの方へと潜って行った。
「ここは、礼拝堂でしょうか‥‥」
「例えるとそれっぽいな。あれが祭壇だろう」
よく見れば、入り口は水面に半分露出した形で、アーチ型になっており、その奥に、まるで港の船着場のような形で、広場があった。祭壇は、その奥にしつらえられている。
「どうだった?」
「遺跡の方は、なにやら文字のようなものが隠れてました。扉は失われていましたが、あちこちに、部屋っぽい所がありましたよ」
戻ると、ゼルスがバルドスが見てきたものを、リシーブメモリーで回収していたところだった。そして、放置されていた品をくわえてきたらしく、それを皆にも見せる。
「急須みたいだな。って、ヒノミ作なのか? これ」
横には古代語が薄く彫ってある。読んで見ると、『ヒノミ・メノッサ』と書いてあった。
「あと、中には海老みたいな大きいのがいましたよ」
水中で出会った生き物の事を話すキリル。と、イディアがこう教えてくれた。
「2mの羽フナムシは、アノマロカリスって奴だろう。食べてたのは、三葉虫だと思う。イカ足の貝は、アンモナイトだな」
いずれも、茹でたり揚げたりすると美味しいらしい。本国で言うところの、海老やカニやイカに相当するのだろう。
「じゃあ、後でバルドスに少し捕まえてもらいましょう。他には何かありました?」
「そうとう大きな建物って事だけです」
「伝説にはムゥは空に飛んで行ったとあったからな。重すぎて上がらなかったんだろう」
キリルとゼファーが首を横に振る。見えている部分だけでも、ちょっとした教会くらいはあり、水没している部分をあわせると、相当立派な教会に見えた。
「そうすると、修復するのは、簡単には無理そうだな‥‥。原型を変えないように利用するのを考えたんだが」
状況を聞いて、東雲がそう提案する。これだけ恐竜や謎の生き物が徘徊している場所では、病人を運ぶのも困難そうだが。
「ねぇ。あれ何かしら」
「碑文‥‥?」
と、セラが湖のほとりに、文字の彫られた岩を見つけた。まるで、鋭利なノミで彫られたかのように精巧で細かい文字には、ヒノミ・メノッサの名前が記されている。
「ヒノミ・メノッサの名前があるわね。さっきもあったし。奴もここに来たのかしら」
「是非お会いしたいんですが、行き先は書いてませんか?」
パープル女史が通訳すると、ゼルスが興味を示してくる。
「ちょっと待ってね‥‥。あら、本文は古代語みたいね‥‥
私にはちょっと無理かも‥‥と、イディアを見るパープル女史。さすがに彼女でも、出来ない事はあるようだ。そこで、古代語に精通しているイディアが読む事になった。
「では私が読んでみよう。えーと、何々‥‥私ヒノミ・メノッサは、マーメイドを追い、この地の様々な場所を巡る事にした。そして、これはと思う場所に、碑文を残す事にした‥‥」
それによると、約3ヶ月前、ヒノミ・メノッサは、マーメイドの国があると聞き、オーストラリアの海岸‥‥グレートバリアリーフと呼ばれる場所を目指すとの事だ。その最中、様々な場所へ立ち寄り、その足跡を残す事にしたそうである。
「今から三ヶ月前か‥‥。そろそろ海岸線にたどり着いてそうね」
セラがそう言う。話に聞いた限り、海岸には、それだけの時間があれば、たどり着くはずだったから。
「でも‥‥。どうやってそこまで行ったのかしら‥‥。まさか恐竜に乗って!?」
パープル先生、首をかしげている。彼女達ほどの実力をもってしても、避け損ねれば、一発で骨を折られる程のパワーを持つ恐竜から、どうやって身を隠し、移動したのだろうかと。
「あ、あのー。か、考える前に、あっちをどうにかした方がいいんじゃないでしょーかー‥‥」
「そ、そうみたいね‥‥」
と、そこへキリルが引きつった声で注意を促した。見れば、調べている間に、ブロントザウルスさんがこちらへ着ちゃったらしく、『邪魔』といわんばかりに、睨みつけている。しかも、彼らが動くと、同じ方向へ首を動かしていた。
あんぎゃぁぁぁぁ!
どっかいけーとばかりに、吼えるブロントザウルス。
「うひゃあああ! ごめんなさぁぁぁいっ!!」
これ以上もたもたしていると、その強烈な尻尾の一撃で粉砕されそうだ。そう思い、あわてて撤収する亀さんチームなのだった。
●誰だお前!?
その頃、鳥さんチームは、数人で遺跡観察ツアーへと向かっていた。
「みんな、よろしく頼む」
自己紹介を兼ね、簡単に挨拶を済ませる雪切刀也(ea6228)。と、山ほど記録用紙を抱えたカサンドラ・スウィフト(ec0132)が、答えてくれる。
「こちらこそね。まぁ、人魚までは遠いと思うけど、いける所まで行ってみましょう」
今回の予定は1泊2日。湖の方は、亀さんチームが向かったので、彼女達は反対側‥‥つまり東南側の遺跡へ向かう事にした。
「行くよ‥‥。僕も涼も知らないトコに」
自分に土を付け、匂いを誤魔化しながら、そう言う刀也。どうやら、愛犬の前だと、少し口調が柔らかくなるようだ。
「まずは偵察って所だろ」
地面に印代わりの道中陣を置いている刀也に、ジョーイ・ジョルディーノ(ea2856)がそう言った。絵は得意らしく、見取り図を書き記している彼に、レオーネ・オレアリス(eb4668)が申し出た。
「場所は一応、ここから歩いて2日ってところらしい。まずは私のピナーカで見てこよう」
「いや、俺も同行するよ。幸い、借りてきたこいつがあるんでな」
愛馬ピナーカを連れている彼に、JJは足元のセブンリーグブーツを指し示している。
「繋ぎ役も必要だしな。では、2人で向かう事にしよう。刀也殿は、その間皆と一緒にいてくれ」
「心得た」
もし、何か見つけたとして、それを伝える役が要る。その分、身の軽いJJなら適任だろう。
「まっすぐ行くと、川があるそうです。そこから、何らかの手段で下ると、海に出られるそうですよ」
水葉さくら(ea5480)が、アリススプリングスで聞いてきた話を教えてくれる。と、そこへジヴラシア・バルドリード(ec0209)がこう聞いてきた。
「あれ? ブランの山ってどっちだっけ」
「それは、北東部の山脈を越えた先だそうです。ほら、切れ目にかすかに見えるでしょ」
さくらが指し示した先には、白く光る山。ただ、本当に豆粒のようで、果たしてそこにたどり着けるか、さっぱり分からなかった。
「ふむふむ。アリススプリングスの北には山脈があって、その向こうがエアーズロック。南に川で‥‥か。しかしこれ、アリススプリングスのほんの近くしかないわね」
カサンドラが、それらを地図に記している。いや、彼女ばかりではない。ジヴや刀也も、同じように地図へ示していた。
「この子達は、余り暴れない子なのですね」
「ああ、これだけ近づいても、暴れない所を見ると、子供や卵を狙わない、こちらから手を出さない限りは、大丈夫そうだ」
レオーネに手を引かれるようにして、その後ろを付いてきたさくらが、ほっとしたようにそう感想を漏らす。色々と偵察した結果、トリケラトプスとステゴサウルスに限っては、鼻先数mまで近づいても、のんびりと草を食んでいるだけのようだ。
「こんにちは。少しそばで観察させてくださいね」
その証拠に、さくらが少し離れた場所でしゃがんでも、ちらっと見ただけで、もぐもぐと口を動かしている。
と、そこへ。
「あら、どうしたの?」
子供のトリケラトプスが、好奇心を抱いたのか、さくらへと寄ってきた。オウムのようなくちばしを持ち、大きな飾りひれは、子供の時から付いているらしく、結構威圧感がある。緊張感が走った。
しかし。
「はふー、く、くすぐったいですぅ」
ちびトリケラトプス、さくらのほっぺを、まるで確かめるようにぺろりと舐めておしまい。ほっと胸をなでおろすと共に、へなへなと力が抜けるさくらへ、皆が駆け寄った。
「どうだった?」
「え、何もしませんでしたよ。ちゅーされちゃいましたぁ‥‥」
ぽーっと頬が染まっている。当のトリケラくんは、不思議そうにその光景を眺めていたが、ややあって母親に促され、別の場所へと向かって行った。
「うーん。ブランの山にも、やっぱりああいう方々がいるのでしょうか‥‥」
「おそらくな。村の話だと、もっと凶悪な恐竜がいるらしいが、行って見ないとどれくらいの規模だかわからん」
北の山脈の向こう、ブラン山脈の周囲には、平原が広がっている。そこは、草が豊富である分、それを餌とする草食恐竜も多い。当然、餌を狙う肉食恐竜も、このあたりの比ではないだろう。
「だとすると、準備をもう少し考えないといけないな」
レオーネが、残りの保存食を数えながら、そう感想をもらす。今までは、一週間単位だったが、これからは一ヶ月単位の方がいいかもしれない。
こうして、一行は野営の場所を探し、設営を開始したのだが。
「あれ? こっちはあまり恐竜がいないのかな」
日が翳り始めるのと同時に、ステゴサウルスやトリケラトプス達の姿が少なくなって行った。
「どこへ行ったのでしょうか」
「安全な場所に避難したのかも知れないなぁ」
大半のトカゲが、日が落ちると動けなくなるのと同じように、恐竜達もその前に、安全な場所へと避難するのかもしれない。
と、その時だった。
「鳥!?」
日の落ちかけた中、赤く染まる太陽をさえぎるようにして現れる、黒い影三つ。はっと顔色を変えるさくら。
「いや、恐竜だ!」
刀也が、涼に持たせていた霞刀を手に走り出す。その後ろを、涼が追走していった。見ればそれは、くちばしにぞろりと牙を生やした大型のカラス位の恐竜だ。
「そう言えば、アルケオ三連星が巣を作ってるって言ってたな。それがこいつか‥‥」
話を事前に聞いていたジヴがそう言う。北から移動してきたのだろう。余り長い距離は飛べないが、その分すばやく体を入れ替えて、一番小柄なさくらを狙っている。
「見た目は完全に鳥って事は、アロサウルスより味は良さそうね」
「だったら、遠征用の食料だ。確保!」
カサンドラの判断に、刀也は涼を仕掛けさせる。急降下して爪を当てようとするそいつらの攻撃を十手ではじき、刀を振り下ろす。
「手伝うわよ!」
相手は3匹。1人で相手をするには、手が足りない。そう判断したカサンドラ、足を狙うように、スマッシュEXを振り下ろしていく。その結果、体が小さい分、それほど耐久力はなかったようで、あっという間にぶつ切りにされていた。
「思ったよりも楽に倒せたな」
「恐竜にも強い奴と弱い奴がいるんだと思うぞ。アロサウルスなら、こうはいかない」
JJがそう言うと、レオーネが首を横に振った。その意見には、ジヴも同意である。くちばしだけを見ても、サイズが20倍くらい違った。
「とりあえず、こいつは今日のディナーにしておこうぜ。話はそれからだ」
そのジヴ、そう言って羽をむしっている。中から現れたのは、少し固そうだったが、酒場などに出てくる鳥の丸焼きそのままだ。
「塩では足りない味が欲しい味だな」
「お味噌が欲しいです」
ジャパン人の刀也とさくら、その味をしし肉と同じだと判断したようだ。まぁ、贅沢は言っていられないので、念入りに焼き、残りは変な恐竜を呼び寄せないよう、ジヴの案で、跡形もなく燃やしてしまった。
さて、翌日。
「うー。水浴びがしたいです‥‥」
「アリスの北側に湖があったから、戻ったら行ってくるといい」
暑さに負けて、ちょっと悲しい気分のさくら。ジヴが、偵察の時に見つけた湖‥‥ちょうど亀さんチームが探査している所だ‥‥を教えてくれた。
「本当はお風呂の方がいいんですけど‥‥。我慢します‥‥」
「燃やすもんは多そうだから、後でディアナに相談してみな」
そうしますーと答えるさくら。こうして、なんだかんだと話をしながら、日が中天に差し掛かった頃、彼らはそれに遭遇した。
「なんだあれ‥‥」
「アリススプリングスで聞いた中には、いなかったですよ‥‥」
頭をひょこひょこと上げ下げしながら、移動している体長2mくらいの小型の恐竜。しかも、取り囲むように10匹くらいに増えてしまった。
「ちっ。数が多いな‥‥」
幸いな事に、様子を見るだけで、こちらに襲い掛かっては来ない。だが、前にも進めず、かと言って、下手に仕掛けられない。
「もうすぐ遺跡ね。振り切るわよ!」
迷う刀也に、カサンドラがそう宣言した。そして、装備していたバルディッシュを、目の前の地面に振り下ろす。
「今よ! 離脱!」
「は、ははははいっ」
彼らが驚いて怯んだ隙に、走り出す冒険者達。パニックを起こす彼らをレオーネがピオーネに乗ったままけん制し、JJが先導する。
「あー、驚いた」
ほっと胸をなでおろすカサンドラさん。
「み、皆さん。怪我はありませんか?」
「かすり傷程度だ。手当てしてくれれば、どうにかなるだろう」
おずおずとさくらが尋ねると、刀也が左腕を差し出す。何処かで摺ったのか、赤く血がにじんでいたが、骨にも筋肉にも異常はなさそうだ。
「なぁ、ここ‥‥。アリススプリングスに似てないか?」
周囲の様子を見たジヴがそう言い出す。
「そう言えば‥‥」
カサンドラも納得したようにそう言った。見れば、岩に見えるのは、半ば崩れた遺跡の壁。そして、その壁面に、古代語の文字が記されていた。
「なんだこれ。ヒノミ・メノッサ‥‥? 日付は2ヶ月前だな」
ジヴが文面を読みながらそう言った。中身には、『人魚を探して、海を目指していたのだが、どういうわけかここへたどり着いた。このあたりは、恐竜が少なく、野営をするにはもってこいだ。ただ、どう言うわけか、人の視線を感じる。まさか、こんな場所で人目を忍ぶカップルが要るとも思えないが、興味をそそられる出来事だ』と書かれていたそうだ。
その直後。
「誰っ!」
カサンドラが、崩れかけた建物の上に、人影を見つける。そいつは、冒険者とも密輸商人と思しき者達とも違う格好をしていた。日に焼けた肌にオールバックにまとめた髪。背には、手製と思しき矢筒を装備いる。そして‥‥特徴的なのは、彼が恐竜にまたがっていたと言う事。
「‥‥‥‥また来たようだな」
口を開いた彼は、なまりのあるゲルマン語を話していた。ややあって、立ち去れとばかりに、弓矢を番える。
「うわ、撃ってきました!」
地面につきささる矢。
「ちっ。敵のようだな」
「どうしましょう」
おろおろするさくらを背中に庇いながら、カサンドラが一歩前に進み出たそのときである。
「ここは、客人の来る場所ではない。用がないのなら、立ち去るがいい」
矢を彼らに向けたまま、そう警告する彼。その狙いが、先頭に立つ自分に向けられていると知ったカサンドラ、しばらく考えていたが、こう言った。
「一度引き返しましょう。今回は、遺跡の場所を確かめるのが目的だし」
「‥‥わかった」
刀也も、相手の力量を知らないまま仕掛けるほど、愚かではない。
「そ、そう言うわけで、失礼いたしますわーーー!」
さくらは、ぺこりと一礼して、その遺跡を後にしていた。そして、アリススプリングスへの岐路をたどりながら、ジヴが一言。
「ここには、密輸商人と冒険者以外の奴がいる?」
人、それを原住民と呼ぶ‥‥。
●恐竜だぁ!
「しかし‥‥すげぇ光景だな‥‥」
リトルフライで空を飛びながら、眼下の光景にそう呟くジヴ。湿原と言っても、ぬかるんだ大地と、時々顔を覗かせる沼、そこに生えた背の低い植物。そして‥‥それを食べる恐竜達。
一口で恐竜と言っても、種類は様々で、背中に板みたいなものをつけた奴から、サイに似た奴、さらに、ちょっとした家くらいあるものまで、様々だ。
「さて、そろそろ降りないと、ブレスセンサーが使えないな‥‥」
効果範囲は100mだが、連絡手段であるヴェントリラキュイの範囲を考えると、それほど遠くには行けない。周囲を見回すと、巨大シダの林が見えた。
「あの上なら良さそうだ」
そう言って、彼がその大きな葉に降り立った瞬間である。
「おわぁぁっ」
いきなり目の前に大きな恐竜の頭。とは言え、そいつは、小さな目でじーっとジヴを見つめているだけなのだが。
「来るなよ‥‥来たら食らわすぞ‥‥」
ライトニングサンダーボルトを食らわせようとする彼。しかし、その恐竜は、まるで『邪魔』と言わんばかりに、彼を鼻先で押しのけると、その脇にあったシダの新芽をもそもそと食べ始めた。
「なんだ‥‥。俺を食うわけじゃねぇのかよ‥‥」
ほっと一安心して、ランチタイム中の恐竜を覗き込むと、その首の後ろには、長い首と、小山のような体が付いていた。後で確かめた所、そいつはブラキオサウルスと言う奴だそうである。見ると、後ろに一回り小さい恐竜がいて、大きいのの真似をして、新芽をぱくついていた。
「あのでかい尻尾の一撃を食らったら、あばらの2〜3本でも折れそうだな‥‥。食事の邪魔しないよう、退散するか‥‥」
そう言って、再びリトルフライで空へ上がるジヴ。しかし、恐竜王国と言うのは恐ろしいもので、念の為に唱えたブレスセンサーが、巨大な飛行物体の接近を告げた。
「な、なんだありゃ」
湿原の向こう。何本か流れる川が注ぎ込む湖から、風に野って現れた灰色の物体。口にはずらりと牙が並び、頭は細く長いトサカのような骨質の飾りが付いている。
「げ、あれもしかして、報告書にあったプテラノドンって奴か!」
翼の長さだけで7mはある。明らかに自分を狙っているようだ。
「冗談じゃねぇ! 食われてたまるか!」
あわてて回れ右をする彼。と、その視界に、さっきのブラキオザウルスが移った。
「ちょっくら隠れさせてもらうぜ!」
しゅたっとその影へ降り立つジヴ。と、直後、ブラキオの群れは、何かに驚いたように、回れ右。
「奴か‥‥」
どたどたと盛大な足音をたてて通り過ぎた後には、ステゴサウルスの肉にかじりつくアロサウルスの姿があった‥‥。
『こちらジヴ。奴を発見した。増援求む』
「あいあいさーなのら!」
ヴェントリラキュイでもって、近くの荷物から聞いたミーファ・リリム(ea1860)は、そう言ってテレスコープを唱える。と、彼女達のいる場所から、ら南に150mくらい行った所に、ジヴがいる事が分かる。
「アロサウルスの姿はありますか?」
「あるのら。ちょっと遠くて分かりづらいけろ、ステゴサウルスのお肉を、むしゃむしゃ食べてるのら」
同じ場所で、バイブレーションセンサーを唱えていたイディアが、そう尋ねると、彼女は状況を報告する。それによれば、背後にシダの森を控えたあたりに、大きなステゴサウルスの死体があり、それをアロサウルスは、腹からむしゃむしゃと食い散らかしているそう。
「わかりました。ジヴがデザートにされないうちに、向かいましょう」
私は他の人を呼んできます。と、そう言うイディア。と、ミーちゃんはびしっと手を額の辺りに当てて、林の方を指差す。
「あいあいさーなのらー。タダ追っかけまわしても大変そうらから、ちょっと隠れて見張っているのらー」
ところが。アロサウルスの後ろをこっそり進んだはずなのに、気配を察したらしいアロサウルス、くるりと振り返る。
「うわ、睨まれたのらっ!」
そのずらりと並んだ歯は、ミーちゃんくらいの大きさなら、ひとのみしてしまいそうだ。あわてて、ライトを唱え、目くらましをすると、シダの影に隠れこむ。
「大丈夫か?」
「あー、びっくりしたのら」
駆け込んだ先には、ジヴ。ほっと胸をなでおろすのもつかの間。どたどたと重そうな足音が近づいてくる。
「って、追いかけてくるななのらー! 逃げるのらーー」
パタパタと上空に上がろうとするミーちゃん。しかし、その上空を、今度はプテラノドンが舞う。
「上にはプテラノドン、下にはアロサウルス。とんでもない場所だなっ」
「えぇん。こっちに来るななのらーー!」
仕方なく、ジヴはライトニングサンダーボルトを、ミーちゃんはサンレーザーを放つが、その分厚い鱗でもって、はじかれているのが現状だ。
「えぇい、例え通らなくともっ!」
そこへ、イディアが援護とばかりにグラビティーキャノンをお見舞いするが、2〜3発撃って、やっと皮一枚焦がした程度だ。
「援護するぞ!」
騒ぎを聞きつけて、駆けつけたぜファーが、そう言って星天弓を引き絞る。その名が示すとおり、流れ星のような軌跡を描いた矢は、足の指をかすり、地面に深々と突き刺さっていた。
「ちっ。意外と動きが早いな‥‥」
「だが、今ので少しは動きが鈍ったはずだ! 行くぞ、ピナーク!」
その様子を距離をとって見ていたレオーネが、戦闘馬ピナークへとまたがり、騎乗槍を手に、多少皮膚のこげたアロサウルスへと突撃する。
「一撃で仕留める!」
相手は1匹。しかも、こちらへ注意を払っていない。ならば、いけるはず! と、ピナークを走らせ、勢いに乗って近づく彼。ジヴとミーファ、それにゼファーの援護で、動きの若干鈍ったそれへ、ネザを突き立てる。
「何っ!」
アロサウルスとて、黙ってやられるほどではない。体長12mの巨大な体躯をのけぞらせ、その槍の先端をかわす。それでも避けきれず、肩の辺りに深々と突き刺さる槍。その体躯から言えば、軽傷に過ぎないだろうが。
きしゃああっ! と、アロサウルスが吼えた。痛みに血走った目で、レオーネを睨みつけ、ステゴサウルスの血で染まった黄色い牙を、彼を噛み千切らんとする――――。
「くっ」
あわてて回避するものの、頭だけで1mはあろうかと言うあごは、用意にレオーネを離してはくれず、中空に鮮血が舞った。
「まずいのら! ごはんにされちゃうのら!!」
あわててサンレーザーを打ち込むミーファ。その間に、イディアが怪我をしたレオーネを抱えたまま、アースダイブで地面へと逃れる。
「とりあえず撤収だ!」
「了解なのら!」
残ったミーファとジヴも、あわてて森の方角へと逃れる。後は、インビジブルでやり過ごすだけだ。
「やられたわね‥‥」
「ああ、正直ここまで手ごわいとは思わなかった‥‥。痛‥‥」
セラフィーナに応急処置を施され、とりあえずアリススプリングスの安全な場所へと運び込まれたレオーネは、申し訳なさそうな表情で、頭を垂れている。
「好奇心旺盛は、いいけど、ほどほどにしておいたら? それで、怪我してたら、割に合わないと思うけど‥‥・じっとしてる、治療できないでしょ!!」
「すまん‥‥」
うっかり体を動かしてしまい、セラフィーナに怒られる彼。と、そこへさくらに呼ばれて、キリルが駆け込んでくる。
「けが人はどこです?」
「こっちです。キリルさん、リカバーお願いしますね」
こくんと頷く彼。上手く出来るかわからないが、ここならば、出来るまでかけなおすと言う事は出来そうだ。
「たかが1匹でこうなるとは‥‥。これはもう少し、考えないとだめだな」
数分後、怪我を治したレオーネは、悔しそうにこぶしを握り締める。
そんなわけで、各種情報収集をしていた面々全員で、対応に当たる事となった。
●ただいま増殖中!
バイブレーションセンサーを使うまでもなく、どしどしと足音を立てて、迫ってくるアロサウルスを見て、イディアが警告を発した。
「来たぞ! 準備はいいな?」
「ばっちしなのらーー」
ミーちゃんが、おててを額に当てて、敬礼してみせる。その足元には、ちょうどアロサウルスが出てこられない大きさの穴が、ぽっかりと開いていた。幸い、鉄劉生(ea3993)とファン・フェルマー(ec0172)が、資材を見つけてきてくれたので、材料は調達できたそうだ。
「でかい‥‥が、それだけなら、やりようはいくらでもある」
改めて、その大きさを思い知るイグニス・ヴァリアント(ea4202)。すでに、手には武器を持ち、やる気は満々だ。
ところが。
きしゃああ! きしゃあああ!
「こっちも確認した。って、なんか増えてるぞ!!」
リトルフライで、空から観察していたジヴが、あわててそう言った。見れば、東の方角から、戦闘馬にまたがったレオーネを追いかけて走ってくるもう1匹のアロサウルスの姿があった。
「どうも、連中が東で見つけたのと、そこでステゴザウルスの肉をランチにしてる奴は、別物だったらしいな‥‥」
イディアが悔しげにそう言う。ようやく掘った落とし穴は、10m超級の化け物を二匹も収めるようには出来ていない。
「えぇい。こうなったら両方仕留めるぞ! 転べよ!」
仕方なく、彼はグラビティーキャノンを高速詠唱で解き放つ。かすり傷程度しか与えられなかったが、足元をすくわれて、一匹が穴に落ちた。
「ねぇ! あんな所に、小さいステゴザウルスさんがいるのら!」
そこへ、ミーファが驚いた様子でそう言った。見れば、ステゴザウルスの死体の側に、まるで寄り添うように、子供のステゴサウルスがいる。
「こんの忙しい時に‥‥。どうしてこう増えるんだ!?」
ぼやくイディアだが、考えてみれば、ここは恐竜王国なのだから、それも当然の話である。
「おちびちゃん、早く逃げるのら!!」
ミーファがライトの魔法を輝かせた。これなら、子供を傷つけずに逃がせると判断して。
ぴぎゃーーーー!
驚いた子ステゴは、一刻も早くその場から逃走しようとする。ただし、アロサウルスが向かってくる方向に。
「やばい。アロの奴、あいつを狙う可能性大だぜ!」
ジヴが、アロサウルスの顔が、そちらに向いているのを見て、そう叫んだ。見れば、穴に落ちていない方のアロサウルスが、目の前を横切ったおいしそうな餌に、食らいつこうとしている。
「こう言う時には‥‥。風よ! 我が意に従い、敵を巻き上げよ! トルネード!」
ゼルスが、達人レベルのトルネードを放った。りんとした声に、アロサウルスの体がふわりと浮き上がる。しかし、元々体の大きな恐竜。かすり傷しか追っていない。
「ありゃ、あんまり効いてませんね」
「体勢を崩しただけでも充分だ」
残念そうに言うゼルスに、イグニスは変わってソニックブームをシュライクの要領で斬りつける。しかし、相手の体が大き過ぎる為か、それともソニックブームが鋭い刃ではない為か、あまり効いていないようだ。
「近づかなきゃ、刀通らないな‥‥」
遠距離用のCOを持ち合わせていないルカ・レッドロウ(ea0127)、何とかして日本刀の間合いまで近づこうとする。しかし、それをイグニスが止めた。
「せめて増援が追いつまで待ちやがれ! 今出てったら、食われるだけだぜ」
「あんだけ魔法蔵ってりゃ、どうにかなるさ」
それまでに、風の魔法が、山ほど打ち込まれている。半分はかすり傷だが、残り半分は、アロサウルスのあちこちに切り傷を作っていた。
「わかった。ポイントアタックは使えないが、狙うならただだ!」
4mは離れた目へ、ソニックブームをぶち込む。当たりはするものの、上手く狙えず、傷はやはりカス程度。
「頼む、通用してくれよ!」
その間に近づいたルカが、そう言って、居合い抜きの要領で、アロサウルスに斬りつける。しかし、アロサウルスの皮膚は、霞刀の鋭さを持ってしても、かすり傷しか与えられないほど固かった。首ははるか上。ジャンプしても届きそうにはない。
「まずいっ!」
アロサウルスが振り返り、その強烈な噛み付きで、ルカを餌にしようとする。その大きさは、残念ながらルカに避けられそうにはない‥‥!
「こっち向け! トカゲ野郎!」
その刹那、聞き慣れた声がして、ひゅっとナイフな投げつけられた。鳥と同じ脳みそしか持たないアロサウルスは、自分が無傷であるにも関わらず、くるりと振り返る。
「JJ‥‥」
「後は任せたぜ!」
相棒が自分を呼ぶ声を背に、走り出す彼。足には自信がある。少なくとも、アロサウルスに追いつかれるようなへまはしない‥‥。
「雷神‥‥招来!」
そこへ、さくらがライトニングサンダーボルトをお見舞いした。たとえカスでも、やらないよりはマシだ。
「よしっ! 最大パワーで撃ちこめっ!!」
それを見たイグニスが叫ぶと、ミーファも加わって、雨のような魔法の嵐が降りそいだ。たまらず、後退するアロサウルス。
「逃がすか!」
背後からバックアタックの要領で、槍を払う刀也。スタンアタックにはなっていない。しかし、その代わりに足を傷つけていた。
「今だ!」
今度こそ、噛み付かれはしない。動きの鈍ったアロサウルスめがけて、ピナーカの上から、ランスチャージを敢行する。
「生憎と『無茶しやがって』なんて言われるのは嫌なんでね。喰われるのは貴様の方だッ!!」
その反対側から、刀也が、自前の長槍を、スマッシュの要領で、深々と突き立てる。こうして、アロサウルスはようやく切り身にされるのだった。
なお、もう1匹のアロサウルスは、その間に逃げてしまったとの事である‥‥。
●この後どうする?
そして。
「あれ? 話を総合すると、東西南北全てに肉食恐竜がいる‥‥?」
恐竜の解体作業が終わると、各地の恐竜報告を集めていたイグニスは、全ての方向に、危険な恐竜がいる事に思い至る。
「そりゃあ、肉食恐竜って言っても、大量にいると思うし。この周囲、縄張りそれぞれ違う子がいるんじゃないかしら」
「やっぱり‥‥」
煮込んだ恐竜を肴にしていたレディの台詞に、がっくりと肩を落とす彼。どうやら、このオーストラリアでは、逃げ場なんぞないようだ。
「しかも、俺達が目撃したのは、ひと周り大きかったぞ」
「なんでも、アレが噂に聞くティラノサウルスらしいぜ」
そう報告する高町恭也(eb0356)とJJ。彼らが偵察に行った北の方では、オーストラリア最大の肉食恐竜が目撃されたとか。
「ところで、この子どうしましょう?」
さくらが、拾った子供のステゴサウルスの処遇を求める。
「と、とりあえず拠点連れてって、それから相談しましょう‥‥」
顔を引きつらせながら、そう提案するレディさん。きっと、拠点でお留守番しているディアナ・セレス(ec0253)に、驚かれるんだろうなぁと思いながら。
●問題山積み
様々な調査と簡単な探索の結果、次のような問題点が、ロシア本国へと報告された。
1・拠点の整備
アリススプリングスの周囲には、居住区と言っても、安全が確保されているわけではなく、見つからないような小屋が数件、立ち並んでいるに過ぎない。早急に策を設け、アロサウルスクラスの恐竜が突進しても、すぐに立て直せるようにしたい。幸いな事に、調査の結果、木材資源となりそうな木は、沢山ある。また、それらの木々は、ある程度大きな恐竜がのしかかっても、倒れるほどではない為、外壁に使えるかもしれない旨が報告されている。
2・食料の調達
実験の結果、恐竜には食べられるものと、そうでないものがあるようだ。植物は、いわゆるシダ植物や、実をつけない植物が多い。しかし、ジャパンや華国で、食材として利用されている植物も多く、また独自の香辛料が存在する為、それなりに豊かな食生活をおくれることだろう。水源は、近くに大きな湖がある事が、報告されている。ただ、周囲にはブロントザウルスを始め、大型恐竜が多数徘徊している。
3・恐竜の生態について
草食の恐竜に関しては、子供や卵を狙う、不用意に近づくなどしなければ、ごくごく大人しい者達ばかりである。うっかり怒らせて、強烈な尾の一撃を食らわないようにしたいが、何が原因で起こり始めるのかが不明な為、調査が必要かもしれない。
ただ、肉食恐竜に関しては、動くモノ見れば獲物と勘違いする者や、集団で狩りをする者など、多数いるので、注意が必要。
また、水中に関しては、生態が違うらしい事も、調査の結果発覚している。
4・遺跡について
水没しているが、深さはまちまち。半ば泥に埋もれているものもあれば、泳げるくらいの深さまで浸水しているものもある。調査の結果、水没部分は紋章が磨耗せずに残っているものもあるそうだ。
また、歩いて一週間以上かかる遺跡に関しては、まだ古い魔法の品が残っている可能性があり、本格的な調査が必要の可能性は高い。加えて、ヒノミ・メノッサが足跡を残していると言う噂があるようだ。
5・謎の遭遇者
遺跡のいくつかから、謎の人影が報告されている。なまりのあるゲルマン語を話すこと、アリススプリングス在住ではなさそうなので、現地住民かもしれない。しかし反面、恐竜を密輸する為にもぐりこんだ可能性も否定できない。。
6・その他
資源として友好なブラン鉱山については、肉食恐竜の徘徊するエリアを、一ヶ月以上かけて進まなければならず、また、純ブランの塊である為、火の魔法を熟知する者でないと、加工は出来ないようだ。おまけに、ティラノザウルスの目撃情報があり、対策が必要だ。また、人魚に関しては、その3倍の日数がかかるが、幸いな事に海へ出るだけなら、近くの川を下っていけば、2ヶ月くらいで到達できるだろう。
【参考:オーストラリア次回選択肢】
1:遺跡を目指して遠出
2:ヒノミ・メノッサの足跡を追う
3:恐竜達の生態を調べる
4:子恐竜のお世話
5:謎の遭遇者を追いかける
6:快適な街づくりを目指す
7:その他
今回のクロストーク
No.1:(2007-02-09まで)
アロサウルスを追って、外へ行く事になりました。どちらの方面がいいですか? 次のうちから選んでください。なお、南にいるとは限りません。
1・東 2・西 3・南 4・北
ご希望なき場合は、パープル女史がてきとーに配備しますので、ご了承ください。