世界の守護たる道
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■クエストシナリオ
担当:久条巧
対応レベル:‐
難易度:‐
成功報酬:-
参加人数:22人
サポート参加人数:-人
冒険期間:2007年11月01日 〜2007年11月31日
エリア:インドゥーラ国
リプレイ公開日:12月03日18:30
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●リプレイ本文
●総員第一次戦闘配備
──アジーナ大寺院
モヘンジョ・ダロ結界が次々と解放され、今や地下空洞は巨大戦場と変化してしまっている。
その血解析に繋がっているこのアジーナ大人でも、穴の周辺で大掛かりな結界兵器の準備が行なわれていた。
巨大な曼荼羅と、それに連なる108の水晶柱。そしてそれらを繋ぐ布と剣と鈴。
「ふう‥‥こんなに巨大な結界兵器を、今までかくしていやがった?」
そう作業中の阿修羅僧に問い掛けているのはウィルマ・ハートマン(ea8545)。
「元々ここには安置する予定でした。ただ、時期が10年ほど早まっただけですから」
と告げられ、とりあえずウィルマも作業に加わる。
──ガサゴソガサゴサ
同じくコルネリア・ブルームハルト(ec0260)もその光景を見つつ、阿修羅僧の御手伝い。
「この五鈷杵はどこに?」
「ああ、それはこっちに差し込んでください」
次々と結界を完成させていく阿修羅僧。
まもなく、最後の儀式が始まる‥‥。
──場所は変わって
沈黙した空間。
その中央に、石化した影衣十兵衛が安置されている。
その周囲では、大勢の阿修羅挿画、影衣に掛けられた呪いの効果を打ち破る為に解呪を続けていた。
「‥‥とっととそんな石ぶちわって出てきてくれよ‥‥」
真剣な表情で、上泉蓮華(ec0178)がそう呟く。
今は一人でも戦力が欲しい。
蓮華は影衣にもっとも近い、この場所での防衛を選んだ。
もし石化が解除されたら、また今まで通りに二人で暴れられるように‥‥。
──ビシッ
やがて影衣の皮膚に亀裂が入る。
そこから欠けた石がパラパラと零れていく。
「よし‥‥このまま無事に終ってくれ‥‥」
そう心から祈る蓮華であった。
●破壊神降臨
──ベナレス北方地下・封印の間手前
そこはまさに阿鼻叫喚の世界。
大地は血に染まり、腐臭と、それらを食らう餓鬼亡者が徘徊している。
「ぐっ‥‥まだまだぁぁぁ」
そう叫びつつ、前方に向かって敵を薙ぎ進んでいくのはパラディン天位・フィーム・ラール・ロイシィ。
そしてその周囲を候補生達が固めていた。
──ズバズバァァッ
「あと500m。そこまで死んでも近付くしかないが‥‥」
鷹見仁(ea0204)がそう周囲に告げつ、襲いかかってくる亡者を次々と切り捨てる!!
「確かにな。我等の背後にはインドゥーラの、そして世界の人々が居る。例え神と言えど、1インチたりともわが背後には通さぬぞ!」
全身にオーラを纏ったパラディンのヒースクリフ・ムーア(ea0286)が叫ぶ!!
その気合に一部の亡者達が気圧されているとき、フィリックス・トゥルム(ec0139)は素早くそれらを切り捨てる!!
──シャキィィィン
「まだ体力は温存していたほうが‥‥」
そう告げるフィリックスに、ヒースクリフが一言。
「だから、フィーム殿をガードしている‥‥」
そう告げて、周囲の亡者達を切り裂く。
──ズバッ‥‥ズバッ‥‥
「ハアハアハアハア‥‥こ、これで何体‥‥」
肩で息をしつつ、鳳美夕(ec0583)がそう告げる。
「美夕、大丈夫か?」
心配そうにそう問い掛けているのはシャロン・オブライエン(ec0713)。
他の候補生達よりも、美夕は体力的に劣っている。
そのせいか、今ひとつみんなとの連携について行っていない。
「だ、大丈夫。ここで送れるわけにはいかないから‥‥」
そう美夕が告げたとき、全体の速度がガクッと落ちる。
「あ‥‥フィーム殿、私は大丈夫ですから‥‥」
そう告げる美夕に、フィームは仮面の奥でニコリと微笑むと、すっと目の前を指差した。
──ギィィィツ
静かに開いている扉。
そしてそこから溢れている魑魅魍魎。
「目的地、封印の扉に到着よ。あれが完全に開いたら私達の負け。つまり、扉ギリギリで戦い、アレが開かないように阻止する事が私達の目的‥‥」
そう告げたとき、フィームとフィリックス以外の全員が寒気を感じる。
「瘴気か‥‥」
鷹見がそう告げて、オーラパワーを発動。拳に纏ったオーラで、周囲の瘴気を中和する。
「オーラか‥‥それでしたら」
同じくフィリックスもオーラパワーを発動。
シャロンと美夕はオーラシールドで、同じく瘴気を中和する。
「全ての瘴気にオーラが有効とは限らない。情況を見て、その都度判断するようにね‥‥」
フィームがそう補則を付け加えると、美夕に腰にさしていた三鈷双剣を手渡す。
「多少は助けになると思うから、使いなさい」
その言葉に、美夕は動揺する。
「私は大丈夫です。このまま行きましょう」
と告げて、フィームに返す。
「なら信用するわね。結界構成開始っ!!」
そう叫んで、手にしたギルガメッシュを剣モードにし、大地に突き刺す。
──ブゥゥン
巨大な結界が発生し、その近くに居た魑魅魍魎は全て弾き飛ばされた。
入り口の開いている部分は、これでなんとかガードできているが、亡者達は次々に結界に飛び付き、攻撃を加えている。
「フィーム殿、結界はどれぐらい維持できる?」
そう問い掛けるフィリックスに、フィームは一言。
「武具に封じられているシャクティ・マンダラを開放しただけだから、1度の耐久時間は1時間!! その間は好き勝手戦って頂戴!!」
そう告げて、フィームも別の武具を引抜き、身構えた。
「シャクティ・マンダラ‥‥阿修羅僧の術で、確か、敵対者は入ってこれない結界だったな」
シャロンもそう告げて武器を引き抜くと、外の魍魎を仮面の奥から睨みつける。
「正解。まあ、気合いいれて戦ってね。敵は只の亡者ではないから‥‥」
そう告げられて、一同は気が付いた。
たかっていた相手の半分近くは、インドーラの人間。しかも、その衣服などから察するに、元阿修羅僧やパラディンクラスの戦士。
「‥‥そういうことか。ここの亡者の半分は、この門を守りに来た人たち。ここで返り討ちにあって、亡者になったわけか‥‥」
鷹見がそう告げて、結界の外に飛び出した!!
──ズバババッ
素早く剣を振るい、敵を一掃していく。
そして残った一同も、結界の外に飛び出し戦い始めた‥‥。
●人ならざるものたちの饗宴
──バガン地下遺跡・封印の間手前
「最前列の敵に対して、一斉っ!!」
パラディン緊那羅位・白が後方で夢を構えていた戦士達に号令を駆ける!!
──ヒュヒュヒュヒユヒュッ
次々と雨のように降り注がれる矢。
それは正面に開いた門の隙間から出てきた異形の化け物達に次々と命中し、その場に屍の山を構築していく。
「‥‥凄いな。圧倒的な力だが‥‥」
そう呟いているのはバーク・ダンロック(ea7871)。
前衛で敵からの攻撃を受止める要として、この位置に配置されている。
「前衛、敵一部隊が包囲を突破!!」
その偵察の阿修羅僧の報告を受けて、バークが前に飛び出す!!
「敵は一体のみ‥‥上等だぁぁぁぁ」
そう叫びつつ、バークが敵の正面に飛びだす。
そして両手を広げ、全身にオーラボディーを発動。
バークの前にやってきたのは、赤銅の人型。
その人型の腕が刃に変形し、バークに向かって襲いかかるが!!
──ガキバギッ!!
その激しい一撃を、バークはデッドorライブで受止めると、そのまま腕をがっちりとホールドし、関節から力任せに破壊した!!
「がははは。この程度、あの激しい修行に比べたら‥‥」
守りの剛剣術はいまだ体得できていない。が、この程度の小技なら、十分に使うことができる。
もっとも、それでも成功率はかなり低いのだが、それは気合でおぎなったらしい。
残った腕で、バークの首を狙う赤銅の人型。
だが、その攻撃をすり抜けると、そのまま腹部に向かって拳を叩き込む。
──ドゴッ
さらに両腕で担ぎ揚げると、向かってくる漆黒の人型に向かって投げ付けた!!
「さあ、次の奴掛かってこい!!」
そう叫ぶと、爆は正面から7ってくる敵にむかって身構えた!!
●琥珀の獣達
──ベナレス中央地下・封印の間手前
複雑に曲がりくねった洞窟。その奥にある巨大な地底湖。
その中央に、封印の扉は存在した。
少しだけ開いているその扉からは、何十もの『琥珀獅子』が姿を表わし、最終防衛ラインで待ち構えている阿修羅僧や戦士達を食い散らかしている。
──ブチブチッ‥‥グチャッ‥‥
生きたまま腸を食い散らかされ絶命した者たち。
最後まで抵抗していたものの、それも叶わなかった者たちであろう。
──ザッ!!
「パラディン部隊は各個迎撃、阿修羅僧はそれぞれの担当を見誤るな!! 門を閉じる為に、琥珀獅子を殲滅せよ!!」
そう叫んでいるのは迦楼羅位・マトゥラー。
そしてその号令に続き、三笠明信(ea1628)とルミリア・ザナックス(ea5298)、シアン・アズベルト(ea3438)の新米パラディン達も適地に飛込んでいった!!
「オーム・チャンダマハーローシャナ・フン・ハトっ!!」
三笠はここにくる前に、大僧正の元にとある事を報告に向かった。
そして、そこで大僧正が三笠に告げた言葉は『 選ばれしものとして、己の信ずるがままに‥‥』
であった。
そして、今だ未熟な三笠に、一振りの剣を貸し出してくれたらしい。
手にした剣に言葉を告げ、その剣に力を宿す。
かりそめの神の剣『シャクティ』である。
それを手に、三笠はルミリアとシアンのサポートに回りこむ!!
「三笠、我に続けるか?」
そう走りつつ呟くルミリアに、三笠が肯く。
「行きます‥‥」
「よし、ならこの中の敵の、さらなるボスを探し出す。他のパラディン殿達が戦っているなかで、それを見付けだすのはかなり辛いが‥‥」
「それでも、敵を見付け、即座に破壊しなくてはならないのです‥‥」
シアンがそう叫び、手にしたシャクティに念を込める。
聖戦装備限定解除により、シアンも駄目もとで武具貸し出し申請を行った。
そしてシャクティを借り受けて、この地にやってきていたのである。
「敵‥‥前方の琥珀獅子の群れの奥!!」
シアンがすぐさま、他の琥珀獅子とは動きの違う奴を確認。
彼等は群れで活動し、ボスが存在するということはすでにシアンが調査済み。
ならば、そのボスを狙うというのが、この場を早く修める為の手段である。
「行きます!! シャクティ解放‥‥」
三笠が手にしたシャクティに呼び寄せた力を解放する。
剣から光が発せられ、琥珀獅子はその光から逃れようと動きはじめた。
「す、すごい‥‥」
そう呟く三笠。
そしてルミリアはその除け損ねた琥珀獅子をつぎつぎと切り伏せていく。
──ガギッガギッ
自らのオーラパワーを乗せた愛刀アビスソードを構え、それを力一杯叩き込んでいく。
それでも、琥珀獅子の鎧のような皮膚には傷一つ付かない。が、衝撃は伝わったらしく、その場から逃げるように動く。
「その調子で‥‥」
門の真正面で戦いつつ、情況を確認しているマトゥラー。
そして光が収まったとき、その奥には回りのものよりも一回り巨大な琥珀獅子が身構えていた。
低い体勢、そして細かく振動している皮膚。
「‥‥全員、隠れろっ!!」
シアンのその叫びとほぼ同時。
──カッ!!
琥珀獅子の全身が光り輝く、幾条もの光の矢が周囲に飛び散る。
その光の当たったみものは次々と石化し、そしてボロボロと崩れていった。
「以前のものよりも凶悪だな‥‥」
琥珀獅子とは戦いなれているシアンでも、戦慄を覚える。
「被害者の確認を。手当の間に合うものは阿修羅僧達によって回復、それ以外のものは続行!!」
マトゥラーの激が飛ぶと同時に、三笠、ルミリア、シアンの3名がボスに向かって斬りかかった!!
──ガギガギガキガギッ
三笠の激しいうちこみにもびくともしない琥珀獅子。
「ふん‥‥The Aura Will be with you・・・・Always 我の一撃、それを受けても、涼しい顔で居られるか!!」
全身にみなぎるオーラの循環。
それらが頂点に達したとき、ルミリアは一か八かの一撃を放つ。
「剛剣術・断頭一閃!!」
──ゴギッ!!
その一撃は鎧を貫通し、胴部に深々とめり込む。
──グウォォォオ
絶叫を上げて身をよじる琥珀獅子に、シアンがさらに一撃を叩き込む。
「これで終りです!!
──ガギィィン
シアンが打ち込んだ先は、ルミリアの剣の刀身。
アビスソードの強度を信じ、そして自身の武器ではそこまで食い込まない事を察したシアンの一撃である。
元々琥珀獅子に食い込んでいたアビスソードが、シアンの一撃を受けて、さらに加速し、胴部を真っ二つに分断した‥‥。
──ズハァッ
鮮血を吹き出して絶命する琥珀獅子。
そして、この瞬間に琥珀獅子達は門の中へと引き返していった‥‥。
「全員、戦闘解除。チーム毎に休憩と食事を‥‥前座はここまで、そろそろヤバイのがくるぞ」
マトゥラーの言葉に、パラディン達は傷の手当を受け、食事を取る。
「マトゥラー殿、あの琥珀獅子が前座だというのか?」
そう問い掛けるルミリアに、マトゥラーは頭を左右に振る。
「琥珀獅子など、あいつの兵士にすぎないからな‥‥」
そう告げて、門の奥を指差すマトゥラー。
それを見て、三笠は一瞬絶句。
「あ‥‥あれは‥‥」
確かにそれはいた。
全身が銀色に輝く獅子。
「あれが白銀獅子、そしてその上が‥‥」
そう告げていくマトゥラー。
次から次へと出てくる単語に、一同は意識が遠くなっていくのを感じた。
「こ、これがパラディンの世界‥‥」
●混沌龍の戯れ
──ベナレス南方地下・封印の間手前
巨大な建物と廃墟。
崩れた石の砦。
燃え盛る森と、死体の山。
そして上空を飛び交う、漆黒の魔龍。
「一次撤退。動ける者は後方に負傷者を!!」
砦の中でそう叫んでいるのは、八部衆乾闥婆位・リオン・ダルーシャ・ハーゲン。
この砦の中に、門がある。
この門を護りとおすのが、ここの使命。
戦いの前に、リオンが告げた一言。
「ここの門は特殊でね。破壊されないように護る事で、ここは維持できる。が、門の周囲には、常に門の守護者が発生するから‥‥」
その守護者が魔龍。
そしてリオンの言葉通り、魔履修は一定の距離に突然発生し、門に向かって攻撃を仕掛けてくる。
砦の周囲には、幾条もの結界が作られ、門を完全に護っていた。
けれど、魔龍は数でこれらを破壊し、砦にまで攻撃を開始していたのである。
阿修羅僧やパラディン、戦士達は砦の上で魔龍と戦っていたのだが、相手が空を飛んでいる以上、それほどうまく戦う事が出来なかった。
むしろ『毒の息』を吹き出し、翼から突風を巻き上げて攻撃してくる魔龍に、一行はただ接近してきた所を迎撃するぐらいしか戦う術が無かった。
それまでは。
──ガギィィン
砦屋上で、レヴェリー・レイ・ルナクロス(ec0126)は急降下してきた魔龍の爪を、聖者で弾きかえした。
「ぐっ‥‥この程度で‥‥」
受止めた衝撃で後方に吹っ飛ぶが、それでも剣で次々と受止め、弾く。
真面に戦っていては勝ち目がない。
かといって、いつまでも防衛一戦だと、いつかはスタミナ切れでこっちが殺られる。
「このままでは‥‥駄目だ‥‥」
ガグッと膝を付いてしまうレヴェリーの正面に、アンドリー・フィルス(ec0129)が回りこむ。
「駄目な訳がない!! この程度の事、気合でなんとかしろ‥‥ここでお前が膝をつくということは、この砦が負けを認めるという事だ‥‥」
そう告げるアンドリーに、さらにアイザック・トライスター(ec0141)も叫ぶ。
「パラディン候補生が、こんな所で負けていいと思うのか? 貴様はその程度なのか?」
そう告げて、アイザックはリオンから借りた剣を天空に掲げる。
この武器も又、この砦で魔龍と戦う為に必要なものらしい。
──ゴロゴロゴロゴロ‥‥
天空に雲が現われ、瞬く間に上空は黒雲に覆われる。
「アンドリー、レヴェリー‥‥今から魔龍を大地に叩き落とす。あとはお前たちの仕事だ‥‥」
そう告げた瞬間、天空に稲妻が光り出す。
「雷帝より譲られし閃光の一撃、今こそ我が名アイザックにおいて降り注げ!!」
──ビシィィィツ
その瞬間、天空から幾条もの稲妻が大地に振り注ぐ!!
それらは上空を飛んでいる魔龍に直撃すると、そのまま大地に魔龍を叩きつけた!!
──グゥォォオ
翼を破壊された魔龍は、ゆっくりと後ろ足で立上がると、戦う体勢を取り始める。
「‥‥みんなががんばっているのに‥‥」
そう、レヴェリーは立ち上がり、階段を駆け下りる!!
「さて、アイザック、あとは引き受けたから後ろにさがっていたほうがいい‥‥」
そう告げるアンドリーと、慌ててアイザックに駆け寄る阿修羅僧達。
アイザックの唱えた魔法は、剣に封じられていた『メーガナータ』と呼ばれる降雷の魔法。
それを儀式によって強化した者らしいが、たった一人でそれを発動させるには、かなりリスクが高い。
それでも、アイザックはそれを発動させた。
「ああ、あとは任せた‥‥次の一撃を放つまで、すこし休む必要があるようだしな‥‥」
そう告げて、アイザックは静かに壁にもたれかかるように座る。
(ふう‥‥ゲンカイ‥‥ダ‥‥な‥‥)
ゆっくりと周囲を見渡すアイザック。
古の剣ゆえ、使用者にかかる不可は大きい。
全身から力が抜け、そしてアイザックは沈黙した‥‥。
──場所は変わって、魔龍戦
激しいまでの戦い。
大地に降り立った魔龍は、さらに狂暴さをあらわにした。
「この程度‥‥こんな程度で倒れたら‥‥」
魔龍の尻尾で弾き飛ばされたレヴェリーが、口から零れる血を拭い、そう叫ぶ。
「ル・フーどのに鍛えられた意味がない!!」
全身に気を感じ、そのまま走り出すレヴェリー。
両腕に全ての力を集め、そして力一杯剣を振り上げると、そのまま体全体をバネのようにしていっきに尻尾を叩き斬る。
──ザッバァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ
直径にして約2mの尻尾。
それを一撃で真っ二つに切断すると、さらに脚部に向かって走り出した!!
「1度下がれ!! 血が昇ってるぞ!!」
アンドリーが別の魔竜斗対峙しつつも、レヴェリーにそう告げるが。
「心配無用だ。私は冷静になっている‥‥」
そう告げて、口許に笑みを浮かべるレヴェリー。
「そうか‥‥なら、心配は無用だな‥‥」
そう呟きつつ、アンドリーは手にしたブレイブランスにオーラを付与。
──ガギバギッ!!
その間にも、魔龍はアンドリーに執拗名までに攻撃をしかけてくるが、アンドリーのサポートをシていた阿修羅僧によって形成された『シャクティ・マンダラ』という球形結界にっょて、その攻撃は完全に遮断されていた。
「ふん、済まないな‥‥」
そう告げつつ、アンドリーはオーラで輝くランスをブゥンと振るう。
「まだ結界は維持できますので、今のうちに体力と魔力の回復を」
そう告げた瞬間、レヴェリーが結界に飛込んでくる。
──ゴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥツ
その直後、レヴェリーの対峙していた魔龍が、口から『雷撃の息』を吹き出す!!
タイミング良くレヴェリーが飛込んでどうにかそれを逃れたようである。
「はあはあはあはあ‥‥」
息を切らしているレヴェリーに、阿修羅僧が水を差し出し、さらに癒しの魔法『アムータ』で怪我を全て癒す。
「阿修羅僧殿、助かった‥‥」
「いえいえ、未来のパラディン様の為でしたら‥‥」
そう告げて、二人は結界が限界に来るまでそこで体を休めていた。
●嘆きの魂達
──ヒマラヤの麓、霊廟手前
静かな森の中。
大量の霊体が森を流離い、目にした『生者』に憑りつき、精神を破壊していた。
大量の戦士達がその場で精神を破壊され、魂を砕かれる。
阿修羅僧やパラディンが駆けつけたときは、そこはいきるもののない空間となっていた。
「さってー。阿修羅僧は全員、パラディンにナタラージャを。その後、自身にも発動。パラディンはナタラージャの加護がおりた付きから、シャクティによる『霊体撃滅』を許可。っていうか滅殺命令!!」
漆黒の鎧に身を包んだ夜叉位:ラグナが周囲に対してそう叫ぶ。
「‥‥うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」
──ブゥンブゥン
巨大な武具『ファキールズホーン』にオーラを付与し、マグナス・ダイモス(ec0128)が力一杯振回している。
その背後では、フェイ・グリーンウェル(ec0238)が『静かなる錫杖』を握り、ゆっくりと言葉を紡いでいる。
ここに来る前に、フェイは大寺院から藩王の元に手紙を送った。
全ては、この『静かなる錫杖』の仕様許可を得る為。
そして戻ってきた答えは、仕様許可とそれの使い方、そしてこの一言であった。
『静かなる錫杖をこちらに返却する際には、貴方自身がパラディンとなって届けてください』
その手紙を懐にしまい込み、フェイは戦いにやってきた。
腰にはパラディン専用武具シャクティを、そして右手には『静かなる錫杖』。
「今から発動の為の準備にはいります‥‥みなさんよろしく御願いします」
そのフェイの言葉に、一同は肯く。
そしてラグナもまた、パラディン達に指示を飛ばす!!
「手の空いている阿修羅僧はフェイのバックアップに、魔法仕様限定解除!! いかなる手段を持っても、彼女を護りとおせ。あとの支持派なし、各々が独自に判断して7日間を生き延びろ!!」
そうラグナが告げた後、ラグナは前方から歩いてくる人影に向かって走り出した!!
「前方からいきます!!」
エビータ・ララサバル(ec0202)は走り出しつつ、右腕を水平に伸ばす!!
──ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ
やがて水晶の輝きがその腕の中に生まれ、エビータの手の中に『クリスタルブランド』を生み出した。
そのまま前から歩いてくるシヴァ・マハ=カーラに向かって、クリスタルブランドを叩き込む!!
「ほう‥‥命知らずだな‥‥」
そう告げて右腕でその一撃を受止め、破壊するシヴァ・マハ=カーラ。
だが、
──キィィィィィィィィィン
破壊された刀身が瞬時に再生した!!
「このクリスタルブランドは私の魂の武器。私の命が尽きない限り、けっして滅ぶことはない!!」
──ズバァァァァァァァァァァァァァァッ
そのエビータの一撃で、右腕上腕が吹っ飛ぶシヴァ・マハ=カーラ。
「いい一撃です‥‥」
レナード・ガーランド(ec0215)がそう呟きつつ、シヴァ・マハ=カーラが一瞬怯んだ隙に、手にした『ピグウィギンの槍』をシヴァの胸許に突き刺した!!
──ドシュッ
なんとか突き刺さったものの、それ以上は深く入らない。
「こっ、ここまでなのですか‥‥」
スパ゛約バックステップで間合を取ると、入れ違いにラグナが飛んでくる!!
「二人の勇気買った!!」
──ズバァァァァァァァァァァァァァァァツ
そう叫んで、ギルガメッシュを引き抜いて肩口から斬りつけるラグナ。
一瞬真っ二つになったかとおもうと、シヴァはすぐさま再生する。
「弱き者よ‥‥早々に立ち去るがよい‥‥」
そう告げて、シヴァも空間から一条の槍を取りだし、身構えた‥‥。
──その頃
「こ‥‥こんな事って‥‥」
フェイの周囲を護っていた阿修羅僧の姿はもうどこにもない。
透き通った巨大な虎が、口から『冷気の息を吹き出し、阿修羅僧達を次々と氷づけたのである。
結界は先に霊体が破壊し、そこに突然姿を現わしたのであろう。
──グルルルルル‥‥
喉を鳴らしつつ、フェイの周囲をゆっくりとあるく『霊虎』。
すでに、フェイの近くには、フォン・ラーマ・ルディア(ec0226)しか存在しない。
遠くからこの事態を見てパラディンが向かっているが、途中で様々な霊体がそれを阻止、どうやら彼等にとっても、フェイの持つ『静かなる錫杖』はかなり気まずいのであろう。
「フェイさん、ここはボクに任せて‥‥」
──ヴゥゥゥゥゥン
そう告げて、フォンも近くに落ちている阿修羅僧の遺品を拾い上げると、すぐさま結界を生み出す!!
──ヒュンッ!!
突然襲いかかる『霊虎』。
その一撃は、フォンの張った結界を一撃で粉砕し、フォンの肩口に噛みついた!!
「フォンッ!!」
瞬時に杖から手を放し、腰のシャクティに手を伸ばすフェイだが。
「駄目だよ‥‥まだ儀式は終っていないんだ‥‥フェイ、今は、自分が何をすべきか考えるんだ‥‥」
──グフッ!!
口から大量の血を吹き出し、フォンがそう告げる。
「‥‥」
キッと表情を固くし、静かに杖を構えなおす。
その瞳からは、大量の涙が溢れていた。
何も言わない。
なにも告げない。
一つの命と一つの世界。
それを天秤に駆ける事は出来ないが、フェイの手には、確実に『世界の一つ』が握られている。
そのために、多くの同胞達が犠牲になった。
そのために、多くの命が散っていった。
ならば、その全てを背負う。
その全ての業を、私は背負って生きていく。
「それでいいよ‥‥未来のパラディン‥‥僕は、阿修羅僧、パラディンの為に全力を持ってサポートするのが務めだから‥‥この命を賭けてでもね‥‥」
弱々しく微笑むフォン。
そして‥‥。
──グシャッ!!
フォンの首が胴体から千切れ、大地に落ちる。
──ボトッ‥‥
霊虎の口の中から、フォンの胴体を咀嚼する音が響くと、それはゆっくりと舌なめずりをして、杖を構えているフェイを睨みつけた。
──タン!!
すぐさま、フォンは杖を大地に突き刺すと、そのまま両手で結印を開始!!
「このインドゥーラ全ての者に‥‥オーム!!」
大地に腰を落とし、そっと土に触れる。
──グゥォォォォォォォォォォォォォォォオツ
その瞬間、霊虎が咆哮を上げてフェイに突撃してくるが、その肉体は派杖の手前で弾かれた!!
──キィィィィィィィィィィィィン
激しく共鳴を開始する杖。
その共鳴音に反応して、霊虎の肉体が崩れていく。
そして杖を中心に、次々と霊体達の肉体がぼろぼろに崩れ、昇華されていくのを、フェイは見ていた。
●大自然の驚異
──ベナレス東方地下・封印の間手前
沼地の中央にある小さな小島。
そのど真ん中に設置されている扉を巡って、激しい攻防が繰り広げられている。
「‥‥瘴気濃度が限界点まで‥‥」
八部衆阿修羅位・無命が静かにそう告げる。
「各部隊の戦況を報告させてください‥‥」
大きな耳をピクヒクと動かしつつ、無命がアレーナ・オレアリス(eb3532)にそう告げる。
「了解。勇花さん、いきますよ‥‥」
そう告げて、アレーナは近くで装備を整えていた昏倒勇花(ea9275)に声をかける。
現在、この問う放置かは大戦闘モードからかけ離れたおだやかな空気に包まれている。
というのも、門の手前までパラディン達によって制圧し、現在は門正面に砦を構築。
少数精鋭で門の内部に突入し、門の中直の所にベースキャンプを設置、そこに防衛の前線としているのである。
無命が格パラディンの部隊長と相談し、そこにアレーナの意見が加わって作られたかなり大胆な作戦である。
もっとも、門の内部は混沌神の吹き出す瘴気によって汚染されており、すぐ手前で結界を張り詰めての防衛というのが基本である。
「まあまあ、ちょっとまちなさいよ。もうすぐ準備がおわるから‥‥」
そう告げつつ、昏倒は無命から借りた弓『サルンガ』を背中に背負う。
打ち合わせの結果、昏倒とアレーナの配置は『伝令兼遊撃』ということになっている。
二人にたいして、一人の阿修羅僧が同行し、砦の内部から門の奥最前線までとにかく走るのが二人の仕事である。
「えーーっと、まずはヴォルフガング隊、その次が‥‥勇花、あの女性パラディンの部隊はなんという名前でした?」
「リリー隊ね。そこにいってから、次が門の向うよ」
そう取りでないは位置を確認し、伝令として走り出した二人+一人。
他の門とは戦う規模が違うらしいが、地獄を見ているのは門の向うのご一行。
●結界完成まで‥‥
──アジーナ大寺院
巨大な水晶柱全てに光が走る。
そこから放出された魔力が全て曼荼羅の中央に注がれたとき、各地の門が一斉に閉じはじめた!!
──ベナレス北方地下、封印の扉前
ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ
ゆっくりとしまりはじめる扉。
その手前では、血まみれになりつつも剣を振るう鷹見と、美夕の二人の姿がある。
その後方では、フィリックスが後方に回りこんだ亡者を相手に戦い、そして『門の向う』では、フィームとシャロン、ヒースクリフが『巨大な腕』を相手に立ち回っている。
「フィーム殿、もう時間だ!!」
鷹見がそう叫んで門の中に突入、巨大な腕に対して一撃を叩き込む!!
──ズバァァァァァァァァァァァァァァツ
親指を真っ二つに切断し、さらに近くにいる全身血まみれのシャロンとヒースクリフにも叫ぶ!!
「ハアハアハアハア‥‥判った。オレがしんがりを務めるから、先に‥‥」
そう告げた瞬間、シャロンの視界がぼやけ、膝から大地に崩れ落ちる。
──ドサッ
「無茶だ。鷹見、シャロンをつれて‥‥」
そう告げているヒースクリフも虫の息。
「私が二人を連れていく。あとは直に戻ってきてください!!」
「ハアハア‥‥ということだ」
飛込んできた美夕とフィリックスが、それぞれシャロンとヒースクリフをカツイ゛手門の外に移動。
「鷹見、どこまでいける?」
グイッと腰をねじるようにギルガメッシュを構えるフィーム。
「限界打撃なら、あと2撃。そのあとは行動不能だな‥‥」
剛剣術の技の一つ、『限界打撃』。
完全に修得しているわけでもなく、鷹見ですら成功率はないと同じ。
だが、今ならいける、そう核心しての言葉である。
「なら‥‥」
そのフィームの言葉と同時に、二人は捻りこんだ上半身を全開にし、渾身の一撃を混沌神の右腕に叩き込む!!
『ぶっとべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ』
──ドッゴォォォォォォォォォォォォォォォッ
その一撃で、右腕は完全に破壊された。
そして急ぎ閉じはじめている門に飛込むと、二人は門が完全に閉まるのを確認。
──ビシッ‥‥
北方地下、封印完了‥‥。
──場所は変わって、バガン地下・封印の扉前
うぉぉぉぉお。
絶叫をあげるパラディン兵団。
その正面では、身長8mの8つ手の巨人が、大木ぐらいの棍棒を手に暴れている。
そして門の向こう側では、巨大な瞳が、じっと門のこちらがわを凝視していた。
──ギィィィィィィィィィィィィィィィッ
ゆっくりと門がしまりはじめる。
その動きをそししようと、巨人がその間に立ち止まり、上腕4本で扉をがっちりと押さえている。
──ソウダ‥‥ヤツデ、ソノママヒラケ‥‥
門の向うの瞳が囁く。
「そうはさせないっ!!」
バークか叫びつつ、八手巨人の足元に向かって、力一杯オーラソードを叩き込む!!
さらに他のパラディン達が、手前の赤銅鬼や漆黒鬼、4手人などを撃破し、とうとう八手巨人に向かって一斉攻撃を開始!!
残った4ほんの腕で足元に集るパラディンを蹴散らしているが、それもすでにじかんの問題‥‥。
やかで、両脚を切断され、八手は倒れる。
そしてそのまま扉がしまり、八手の胴体を真っ二つにちぎりつつ、閉じていった。
──ビシッ
バガン地下、封印完了。
──場所は変わって・ベナレス中央・封印の扉
完全解放された扉。
その向こうで、巨大な口がゆっくりとこちらに向かって飛んでくる。
そして門の手前では、全長8mの巨大な黄金獅子と、パラディン達が戦闘を行なっていた。
「まだ‥‥まだいける‥‥我は、こんな所で立ち止まる訳にはいかない‥‥」
左腕が肩から千切れ、どうにか布を巻いて止血しているルミリアが、残った腕で剣を振るう。
黄金獅子の所までは今の状態ではたどりつけない。
「そこの手前の琥珀獅子程度なら、まだいける」
そう告げつつも、ゆっくりと立ち上がり武器を構えるシアン。
やはりまだ駆け出しの一行だが、ここまでよく健闘したものである。
三笠とルミリア、シアンの3人で、この7日間に倒した数、全部で48。
そのうち二つが白銀獅子であったから、たいしたものである。
その三笠はというと、両脚が膝から切断されてしまった為、現在は後方で手当を受けている。
「こんな時に‥‥動けないなんて‥‥」
三笠、男泣き。
「生きているだけいいのですよ。琥珀獅子の『破壊の波動を両脚で受けて、無事なのですから」
そう告げる阿修羅僧に、三笠は苦笑する。
──そして
「グウォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ」
絶叫を上げつつ扉の向うに逃げていく黄金獅子。倒すことは出来なかったものの、どうにか押し返す事に成功。
そして静かに扉は閉じていく。
──ビシッ
ベナレス中央地下、封印完了。
──その頃の・ヒマラヤ麓・霊廟手前の封印の扉
風がざわめく。
大地が囁く。
川が歌い、花が揺れる。
大地に倒れているのは、阿修羅宗達の躯。
その中央で、フェイが杖を手に、言葉を紡ぐ。
それは魂の讃歌。
まよえし魂を浄化する癒しの力。
金敷たま氏イタチを救う、阿修羅の慈悲。
それらが、この地を支配している全ての悪霊達を浄化していった。
「こ‥‥この力は‥‥」
シヴァもまた、その音色にあらがう。
だが、体のあちこちに亀裂が走り、動きが鈍くなっていく。
「今だっ!!」
ラグナがそう叫ぶと同時に、マグナスとエビータの二人がシヴァに向かって剣を振るう。
マグナスの一撃がシヴァの胴部を粉砕し、そしてエビータの一撃はシヴァの額の瞳に突き刺さる。
──キィィィィィィィィィィィィィィィィィィン
そして突き刺さったクリスタルブランドが輝き、共鳴を開始。
(そうなの‥‥この時の為に、貴方は作られたのね‥‥)
そのエビータの意志に呼応して輝くと、クリスタルブランドはシヴァと共にくだけ散った‥‥。
「全てのパラディンに告ぐ、門を閉じ、封印を開始せよっ!!」
シヴァの死を確認したラグナがそう叫ぶと、残っているパラディン達かが一斉に門を閉じはじめた。
──ギギギギギギギギ
やがて音が響き渡り、門がゆっくりと閉じられていく‥‥。
──ビシッ
ヒマラヤ霊廟前、封印完了。
●取り戻す時
──アジーナ大寺院
全てが終った。
地上に逃がしてしまった混沌神の申し子達によって、各地の街が多大なる被害を受けていた。
けれど、混沌神の封印は完了し、いつもの喧騒さのみが残っている。
「さて‥‥全てが終ったわけではない。死んでしまったパラディン、阿修羅僧の遺体は総て回収。魂が砕かれていなければ、随時甦生処置に入るよう‥‥」
瞑想の間でマカヴァーン大僧正がそう告げて、静かに立上がる。
「さて、全ての八部衆に問う。候補生達のパラディン昇華を認めるか?」
その後、集められた八部衆が一人一人の想いを告げる。
そして最後にマカヴァーン大僧正は肯くと、ゆっくりとその場を後にした。
──そして
大寺院の奥、巨大なる祭壇の間にて、パラディンとなる最後の叙任式が行なわれていた。
それを受けて、初めてパラディンとして認められる。
略式でパラディンとなった者たちも、これで無事にパラディンとして正式に認められたのだ。
そしてパラディンとして与えられる武具『シャクティ』の正式授与も終え、はれてあらたなるパラディンが誕生した。
それらが終った後日、新米パラディン達は修行をかねて、世界各地に派遣される。
まだインドゥーラに留まり、大きな任務に就くには実力が足りない。
ならば、世界各地を見て回り、様々な経験を積んでくるようにという、『初めての任務』である。
阿修羅の加護を受け継ぎし者たちよ。
今一度、己の手をじっと見てください。
其の手で救えるものは、一体なんですか?
──Fin
今回のクロストーク
No.1:(2007-11-12まで)
全てのパラディン及びパラディン候補生に問う。
最初の任務である派遣先は何処の国に向かう?
(インドゥーラ国内は不可)
No.2:(2007-11-12まで)
フェイ・グリーンウェルに問う。
目の前で散り行く命と、世界。
どちらかのみしか救えない場合、どちらを選ぶ?
No.3:(2007-11-12まで)
パラディン候補生およびパラディンに問う。
貴方が救うべき者は誰?